屋根・外壁について
屋根・外壁について
屋根・外壁について
最近の建築材料の需要傾向として、建物が自然災害による
地震や台風による影響の受けにくいもの、さらに耐久力、
デザイン力などの要請が強くなってきています。
それに対応できない材料は淘汰される傾向にあります。
近の屋根材としては日本瓦、新生瓦、金属屋根材の3種類で大きなシェア(91%)を占めており、直近では金属屋根材(39%)がトップを占めている。非住宅向けでは82%と、圧倒的に高いシェアを占めているが、住宅向けは13%と低い。

金属としては古くから銅板、鉛板があり、近年では多種多様な塗装鋼板やめっき鋼板に代表されるファインスチールをはじめとしてステンレス板、アルミ板、チタン板などが施工されている。

「トタン板葺き」は明治維新後の西洋建築の技法としてもたらされ、1923年(大正12年)の関東大震災の復旧工事で盛んに使われはじめた。この折には、安価もさることながら軽いトタンで葺いた家屋は倒壊しなかったという実績が高く評価されている。

昭和40年頃から日本瓦が復権し、さらに新生瓦のデザインが近代的と評価され、施工が容易な点もあり台頭してきた。昭和60年以降、戦後長らくトップを維持してきた粘土瓦が地震による建物倒壊の影響や、新生瓦は酸性雨による色あせや劣化による踏み割れ、アスベスト問題により需要にかげりが見られ始めた。

一方、金属製屋根材が伸び始めたのは従来のカラートタンに対して
1.塗膜性能の向上
2.耐食性が数倍以上大幅に向上した高品質商品ガルバリウム鋼板の出現
3.様々な屋根形状に施工が可能であり、その結果、色々な屋根加工製品が開発された

以上の事などが需要喚起に影響しはじめている。
住まいの屋根・壁 日鉄鋼板(株)より抜粋